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緊急アピール:ロシア当局による北海道新聞・今井裕紀記者の「拘束」に対する抗議声明

2026.10.15

ニュース

ロシア連邦保安庁(FSB)により、サハリンで北海道新聞の今井裕紀記者が「スパイ容疑」で拘束されました。ロシア当局が公開した拘束時の映像には、記者をわざわざ床に寝そべらせ、その上にのしかかる様子なども収められていますが、不自然極まりなく、撮影用の「演出」であると疑わざるを得ません。過去にウラジオストクで日本の外交官が不当に拘束され、屈辱的な映像を公開された際の手法と酷似しており、当局による悪質なプロパガンダの疑いがあります。さらに、サハリンでの拘束直後にモスクワのレフォルトボ拘置所へ移送した事実は、これが単なる地方の治安問題ではなく、日本に対する政治的な「見せしめ」であるとも思われます。

現在、日本国内のメディアや関係機関は慎重な姿勢をとっていますが、不当な事態に対する沈黙は、ロシア側に「日本は声を上げない」という誤ったメッセージを与え、相手を増長させるだけです。自己主張を伴わない静観は、ロシア側から「弱腰」と見なされ、今後さらなる邦人の被害を招きかねないと危惧します。

研究活動や報道の自由を根底から脅かすこの暴挙を、私はロシアと向き合ってきた研究者の一人として看過できません。また私は北海道新聞の記者たちの多くと長年のつきあいがありますが、今井裕紀記者を「日本当局のスパイ」とする申し立てはまったくの妄想としか思えません。

ここにロシア当局に対し、今井裕紀記者の即時かつ安全な解放を強く求め、今回の拘束に対して、強く抗議します。

 

2026年10月15日

岩下 明裕

 

*本アピールは、本プロジェクトの主宰者である岩下明裕個人の見解であり、所属する大学、スラブ・ユーラシア研究センター、および本プロジェクトの公式な立場を代表するものではありません。